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ラヴァンチュール

ステファン:「ラヴァンチュール」を影で支えている人
ステファン・アセオは、30年近くワイン業界に携わってきている。1982年にワイン醸造をフランスのブルゴーニュの大学で学んだ後、アセオ家は最初の所有地となるボルドーの右岸のドメーヌ・ドゥ・クルティヤックを購入した。その後、一家はシャトー・ロバンとシャトー・フルール・カーディナル(サンテミリオン・グランクリュ)を更に購入した。ユニークなスタイルを持ち、ステファンは品質を高め、ヨーロッパのマスコミ、旅行ガイド、ワイン・スペクテーターから常に賞を獲得してきた。そしてほどなく、ポムロールのシャトー・グイヨ・クローゼルやシャトー・コルバンといったワイナリーも彼らの所有地を管理するように依頼してきた。

ステファンがアメリカで葡萄畑とワイナリーを作りたいことを伝えると、ヨーロッパで認められた、快適な状況を去り、ニューワールドでいちかばちかやってみる必要がどこにあるのだろうかと、彼の友人や顧客のほとんどが驚いた。葡萄栽培と醸造に関して自由を獲得しながら経験を広げたいステファンにとって、これは「ラヴァンチュール」(フランス語でアドベンチャー、冒険の意)の始まりだった。彼は、カリフォルニアの土地を求め、ナパ・ソノマとサンタバーバラ郡などを探索し始めた。この視察で彼はカリフォルニア・ワインの新星、パソ・ロブレスのテロワールの品質に最も感銘を受けた。

テロワール:パソ・ロブレス ウェスト・サイド
葡萄畑のためのこの敷地は、この地域に関する広範囲な研究の後、ステファンの葡萄栽培者としての経験に合致しているとして選ばれた場所である。彼はこの丘の傾斜と正真正銘の品質テロワールを持つパソ・ロブレスの西側を好んだ。彼が選んだ127エーカー(約51.4ヘクタール)の所有地は、様々な標高のいくつもの丘から成り、複雑な土壌と素晴らしい水はけを持つ。この土壌の要素は、彼がラヴァンチュールのために思い描いていたワインを造るために必要な高品質な葡萄を得るのに必要不可欠な条件を備えている。

海に近いため、葡萄畑は暖かい晴れた日々を享受しており、夜の気温は約40°F(約4.4°C)下がる場合もある。この劇的な一日の温度差は、葡萄の生長期間を長くし、これにより複雑でバランスの取れたワインを造るための果実となる。晴れた日は通常11月まで続くことで、果実はより長い間葡萄の木に残る可能性があり、より熟したポリフェノールを作り、涼しい夜は酸度を保持し、理想的な熟度とバランスの組み合わせができる。

葡萄畑に特徴を与えている緩やかに起伏している丘陵には、慎重に選んだ台木とステファンが戦略的に植えた葡萄の木が植えられ、様々な方向を向いている。この丘の表土の薄い層は、100万年以上も前に海底にゆっくりと沈殿し地質活動を通して持ち上げられた古い海の生き物の骨、貝、珪藻とプランクトンから成る一連のシリカと石灰質頁岩を覆っている。粘土、金属、石英が一体となったこれらの心土の組み合わせは、いろいろな意味で果実の複雑さに寄与している。この土壌は栄養素を閉じ込め、小さく厚い皮の葡萄を作り、大切な種を守るような葡萄の木となるように促している。頁岩は雨の多い季節の間に水を貯蔵し、乾燥した季節にそれを根に分け与えることで、スポンジの様な機能を持つ。このため、灌漑で発生する典型的な水の与え過ぎとは対照的に、葡萄の木は水源を持ち、水の供給を自然に調整しながら完璧な栄養を得ることができる。頁岩は更に、表土が乾燥してくると、表土にとどまり灌漑システムから水を集めるのではなく、葡萄の木がより深くまで根を送るように促す。

この無駄のないテロワールを選んだことにより、ステファンはアルコールと酸味の素晴らしいバランスを持つワインを造るのに必要な果実を得ている。その結果、コクがあり、豊かであると当時に、きれいにバランスの取れたフィネスとエレガントさを持つワインとなっている。

葡萄畑
ステファンは、葡萄畑でヴァーティカル・トレリスシステムを導入することにした。枝葉はワイヤーの間に戻され、重要な日射とポリフェノール(タンニン・アントシアン)の熟度を享受している。
これにより糖度とフェノリック酸のよりよい組み合わせが得られる。葉は、葡萄の木の“熟度”をもたらすのに非常に重要な要素となる。このため、葡萄の木は4フィート(約1.2メートル)以上と非常に大きく、莫大な葉の量を持つ。光合成を最大限に引き出だし、最高の日射が得られるように体系的にキャノピーを刈り取っている。

剪定方法は、非常に低いダブルケーンまたは低い伝統的なダブルコルドンを用いた伝統的な“グイヨーダブル”を採用している。台木の選択はテロワールを最大限に生かすためである。ステファンは長くてゆっくりと熟し、深い根系を持つものしか選ばなかった。このゆっくりと熟し、深い根を持つ木を更に享受するために、1エーカー(約0.4ヘクタール)当たり2,100本という非常に高い植密度である。

灌漑方式は特に個別に各列に水を引くことができるように設計された方法を使用している。灌漑は体系的には使用されておらず、開花と色付きの期間中、一押しが必要な時にのみ使用される。これにより、ステファンは日射、気候、土壌の特徴と水の量を組み合わせて葡萄畑において最適なバランスを作っている。

水が浸透し、より深い土壌に届くように列は定期的に整えられる。これは、頁岩のスポンジの様な特徴と共に、土壌の更に深くまで降りるように根系を促し、テロワールを最大限に生かしている。

収穫の時期は通常のブリックスの基準だけではなく、フェノールの熟度が完璧な時期に基づいている。最高の熟度、バランス、濃縮度を持つ品質の高い果実を保障するために収穫された収量は1エーカー(約0.4ヘクタール)当たり2トンに制限されている。

ワイナリーと醸造過程
ラヴァンチュール・ワイナリーは卓越したワイン造りに対するステファンの献身を反映している。設備は全て最先端で技術と伝統の完璧なブレンドである。

収穫時、葉、熟していない房、乾果を取り除くために、葡萄は手作業で選別される。黒葡萄の品種は100%除梗され、ベルトコンベアでタンクに運ばれる。醸造を通して各畑のロットを大切にするために様々な小さいタンクが使用される。できるだけ完璧な温度を保てるようにそれぞれのタンクでサーモスタットが使用されている。発酵前のマセラシオンでは、低温で管理し果実味を引き出す。発酵とポストマセラシオンでは、高温で管理しエレガントさと安定したタンニンを得る。

白葡萄の品種では軽い圧搾がなされる。果汁はその後、沈殿物が落ちるようにステンレススティールタンクに運ばれる。アルコール発酵とマロラクティック発酵(必要な場合)は、フレンチオークで行われる。

フレンチオークはその起源とテキスチャーのため、他のオークのようにトースティングを必要としない。ステファンは長い、柔らかい、深いトースティングを選んでおり、これにより、果実とワインの特徴を尊重することができる。そしてこれが豊かで柔らかい、安定したタンニンと繊細なバニラとトーストの特徴をワインに与えている。ステファンは繊細でバランスの取れたブレンドを作るために幅広いレンジの樽を使用しており、これらの樽は、優れた様々な樽製造者のものである。この専門家と何年も一緒に作業することで、ワインを造るために理想的な樽の組み合わせを得ている。

ラヴァンチュールのワイン
ラヴァンチュールの精神を尊重するために、「ブレンドした品種は我々のワインの土台である。ブレンドは全体としてより本質に近づき複雑さを増すものである」とステファンは指摘している。その生産は制限されており、制限され続けるものである。コルクから木箱まで使用されている物は全て最高の品質である。