現在ギフトシーズンにつき、ご注文が集中しており、通常よりも商品のお届けにお時間をいただく場合がございます。

商品フィルタ 商品フィルタ

ポルトガル

ポルトガルには長いワイン造りの伝統がある。この国の葡萄は、おそらくはフェニキア人が持ち込んだもので、後にローマ人によって栽培が盛んになった。15世紀までには、ポルトガルのワインが外国に輸出されるようになっている。 ポルトガル・ワインの国際的名声は当初、二種類の有名な酒精強化ワイン生産によって得られた。大洋上に浮かぶマデイラ諸島で造られる同名のワインと、ドウロ渓谷で産されるポルトである。

しかしながら、マデイラをポルトと比べてはならない。両方ともポルトガルの酒精強化ワインではあるものの、製造方法はまったく異なっている。マデイらはその製造中に、エストゥファという温室で加熱するプロセスを経る。加熱はゆっくりと行われるのだが、これがなによりもワインの糖分をキャラメル化し、マデイラに独特の風味をもたらすのである。おそらくは、シェリーのほうがポルトよりもマデイラに近いであろう。

ポルトガル産の酒精強化ワインとしては、今日ではポルトのほうがよく知られているだろう。ポルトは、葡萄の糖分の約半分がアルコールに変わった時点で、葡萄原料の純粋な蒸留酒を添加して造る。蒸留酒が加わることで発酵が停止し、約20パーセントのアルコールを持つわずかに甘いワインが出来上がるのだ。同じような工程は、マデイラでも見られる。ただし、セルシアルのような辛口度の高いタイプでは、発酵が比較的長く続けられるために、より多くの糖分がアルコールへと変化し、残糖分は少なくなる。 ポルトには、通常ミディアム・ボディで平均3年の熟成を経たルビー・ポルトから、優れた年にのみ生産されるヴィンテージ・ポルトまで様々なスタイルがある。ヴィンテージ・ポルトは大樽で2〜3年熟成させたあとで瓶詰めされるが、飲み頃を迎えるまでに通常15〜20年の瓶熟が必要である。

ポルトのほとんどは購入した時点で飲み頃になっているのであり、ヴィンテージ・ポルトのみが瓶熟を必要とする。ヴィンテージ・ポルトについては、普通のワインと同じように寝かせて保存し、コルクを湿った状態にしてやらねばならない。マデイラは例外であり、ブランデーほかの蒸留酒のように、立てて保存する必要がある。

ポルトガル産の酒精強化ワインの名声は伝説的なものだが、テーブルワインの生産については遅れをとっている。実際、この国のテーブルワインは約20年前まで、非常に伝統的なスタイルに造られており、それはポルトガル人の味覚に合わせていたからでもある。だがその後、葡萄畑、醸造、パッケージ、販売方法などが変革され、現代の国際的ワイン市場に合致したものとなった。結果として、ポルトガルのテーブルワインは大きく変貌してきている。ワイナリーは今日、ワイン造りにもたらされた革命的ハイテク技術を活用し、土着品種を用いながらも、国際的嗜好に沿ったワインを目指している。現在のポルトガルのワインは、消費者の信頼に足るもので、すばらしくお買い得な価格が付けられてもいるのだ。