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シャトー ブラネール デュクリュ

天の恵みと野心

メドックに限らず、天の恵みの利用の仕方には二通りあります。一つは、それに満足すること。これには、かなりの情熱と多大な努力、そして野心が必要となります。1988年、パトリック・マロトーが、家族グループの筆頭として選んだのは後者の道です。

情熱-彼がシャトーに出会った瞬間に感じたものです。リヴァイエール (川)に向かって広がるサン・ジュリアン=ベイシュヴェル台地の見事な丘陵地帯。ここに横たわる50ヘクタールの土地のすべてを利用できる、まさに理想的な立地条件です。

野心-好条件の見事なテロワールのワインを、サン・ジュリアン本来の持ち味を忠実に表現するトップクラスのワインに育てるのが彼の野心です。

天分としてのバランス

虹色に輝く大西洋の空の下、ボルドーの地元で、「リヴィエール(川)」と呼ばれるジロンド川の河口まで、波のように畑が横たわっています。リヴィエール-ーそれは、メドックに与えられた天の恵みを分配する神秘的な川です。特筆すべきは、「グラーヴ(砂利)」の土壌です。ドルドーニュ川とガロンヌ川から流されてきた砂利と小石が「グループ(小高い丘)」と呼ばれる丘陵地帯に堆積してできたものです。土壌の中でも特に痩せたこの土地が、一部の恵まれた区域に究極の豊かさを与えています。

ひどく痩せたこの土壌と、海洋性気候の影響を受けた季節が合わさって初めて、葡萄畑は本領を発揮するのです。リヴィエールに最も近く、丘陵地帯は最も高く、グラーヴの土壌は最も深く、ワインの器量は最も大きい可能性を秘めています。

ワインに詳しい人なら、ポーいやっく、サン・テステフ、マルゴー、そしてサン・ジュリアンといった、有名アペラシオンに選ばれた土地は、一目で見分けがつくのです。

根と果実

畑と人との間に共通点は少なくありません。特に年齢で、35年を過ぎた頃に大きく成熟します。

35年-これは、シャトー・ブルネール・デュクリュの畑で幸運にも維持されている平均樹齢でもあります。広範囲の伐採や乱暴な植え替えは行なわず、世代交代は、年に2ヘクタールの割合でゆっくりと行ないます。こうして、各品種葡萄の区画のバランスを維持しています。

品種内訳は、カベルネ・ソーヴィニヨン70%, メルロ22% プティ・ヴェルドとカベルネ・フラン4%と、土壌の並外れた資質を存分に引き出す理想的な区画校正となっています。

確率の保存

発酵室は、ワインが魔法の変身を遂げる心臓部であり、シャトー・ブラネール・デュクリュの冒険の核心です。発酵室は、おそらく、最高のもの以外には甘んじない意志が最も良く現れている場所といえるでしょう。

発酵室に運びこまれた収穫葡萄は、選果作業員の容赦ない鋭いチェックを受けます。

外観に少しでも問題がある果実や紛れ込んだ植物の破片などは、ここで行き止まりとなります。贅沢な不寛容ともいえるでしょう。しかし、どんな些細なことでも蔑ろにするわけにはゆきません。

大小少なくとも28基を数える発酵槽は、アッサンブラージュを迎えるまでに、各区画、品種の持ち味を十分に引き出すための手段と時間を確保する上で必要だと判断された数です。ワインは、通常最大18ヶ月(またはそれ以上)に渡って、丸々としたオーク樽の中でゆっくりと熟成させます。毎年、樽は約半数を新調します。

世界への寄り道

今日、シャトー・ブラネール・デュクリュの名は、国内はもとより世界各地のグランヴァン愛好家に知られています。フランスの象徴的ブランドなら避けて通ることはできない海外の登竜門で、シャトーはそのオーラに磨きをかけてゆきます。

というのも、たくさんの贈り物に囲まれて甘やかされてきたフランス人は、遙か彼方の地でも有名にならない限りその良さに気がつかないからです。

様々な人々と文化間で、サン・ジュリアンで、果てまたは地球上で、喜びを分かち合えるほど豊かなものはありません......。