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シャトー ローザン セグラ


シャトー・ローザン・セグラは、緑豊かな自然の中でじっと再生の時を待ち続けてきました……。1855年にマルゴーの<セカンド・グラン・クリュ・クラッセ(2級)>に格付けされたこのシャトーは、1994年、オーナーがシャネルに変わったのを機に生まれ変わります。以来、マルゴーのアペランシオンにふさわしい地位と名声を取り戻すため、数々の努力が重ねられてきました。シャトーの管理を任されたのはジョン・コラサ。あらゆる手段と人材を結集し、シャトーの誉れを蘇らせることがその使命です。

マルゴー村のテロワールの恵みを受けて

マルゴー村のすぐそばにシャトー・ローザン・セグラの52ヘクタールのブドウ畑が広がっています。数千年前に堆積した粒の細かいグラーブ(砂礫)が厚い層を成すこのテロワールは、標高約10メートルの場所に位置します。非常に貴重なこの広大なグラーブの土壌は、浸透性に富み、地中深くまで浸水するため、ブドウの木の特性を巧みに引き出します。また、ローザン・セグラのブドウ畑は、ジロンド河河口部の恵まれた環境のおかげで、唯一無二の気候、日照条件を享受しています。こうしてシャトーは、良好な条件に守られながら、四季を通じてその美しさを密かに育んできました。木陰が心地よい庭園、樹齢百年を越えるプラタナス、20世紀の初めに建設された城館、静謐でエレガントな雰囲気。シャトーを構成するこれらの要素もまた、秀逸なワインを求める愛好家を日々魅了してやみません。

静けさの中で

 現在の城館は1903年、シャトーの当時の所有者であったフレデリック・クルーズが建設させたものです。依頼を受けた建築家のルイ・ガロスは、元々あったペリゴール様式の建物をヒントにこの城館を建設しました。庭園と緑地の設計はル・ブルトンが手がけています。その後、時の流れとともに、シャトーは少しずつ長い眠りについてゆきます……。そしてようやく1994年、全面的な改修を経て、シャトーと庭園がその往年の輝きを取り戻しました。歴史を感じさせる色合い、豊かに蔓を伸ばすバラの木、紫陽花、ブールの黄金色の石材で建てられた建物、青々とした芝生……。これらすべての要素が今、栄華を宿すシャトーの静謐な佇まいを演出しています。

トーマス・ジェファーソンに愛されたワイン

 シャトー・ローザン・セグラの歴史は、ルイ14世治世下の1661年、ピエール・ド・ローザンがドメーヌを購入した時に始まります。ブルジョワ階級の彼はボルドーの高名なワイン仲買人で、シャトー・マルゴーやシャトー・ラトゥールの徴税請負人にもなりました。その後長年にわたり、ローザン家の子孫が代々、シャトーとボルドー議会の評議員の地位を継承してきました。ローザン・セグラのワインの名声は高まる一方で、最も人気の高いボルドーワインの一つに数えられるようになります。多くの著名人にも愛され、中でもトーマス・ジェファーソンは、ボルドーのブドウ畑を訪ねる旅の途中、ローザン・セグラのワインに出会い、数ケースも買い求めたほどです。そしてその熱狂的なファンになりました。それから数十年後、1855年の公式格付けで、シャトー・ローザン・セグラは<セカンド・グラン・クリュ・クラッセ>の地位を得ました。

入念に管理されるブドウ畑

 ワイン造りの準備はその年の冬場の畑から始まります。作業はブドウの品種や早熟性、土壌の性質などを踏まえ、それぞれの区画ごとに行なわれます。土壌は細心の注意を払って管理され、剪定はそれぞれのブドウの木に応じて行なわれます。また、収量を調整するため、夏季にヴァンダンジュ・ヴェルト(過分な房を取り除く作業)を行ないます。ブドウの粒を健全な環境の下で均一に熟成させるため、摘葉も行ないます。これらはみなワインのクオリティーを維持するために必要な作業です。さらに、畑全体(カベルネ・ソーヴィニョン54%、メルロー40%、プティ・ヴェルド5%、カベルネ・フラン1%)に減農薬農法を施すことにより、最大限環境に配慮したブドウ造りを行なっています。

収穫

 収穫は通常9月末から始まります。ブドウは一房ずつ手で摘まれ、小さなカゴに入れられます。そしてまっすぐ醸造所に運ばれ選別されます。一番目の振動式選果台では、問題のあるブドウの房が人の手によって取り除かれます。そして除梗後、二番目の振動式選果台で一つ一つのブドウの粒がチェックされ、果梗など好ましくない部位を取り除きます。果粒は慎重に破砕された後、重力によってタンク内に入れられ、アルコール発酵が始まります。各区画のブドウは、温度調節されたステンレス製のタンク内でそれぞれ別個に醸造されます。チーフワインメーカーは、マルゴー村のテロワールの持つ豊かな魅力が最大限に引き出されるよう、毎日タンクのすべてを入念にチェックします。

人と技術

 収穫後の11月、ワインはフランス産のオーク樽に入れられ、長い熟成が始まります。熟成前のアッサンブラージュされたワインにバランスの良い均一性をもたらすため、毎年の新樽の比率を50~60%に保つ慣行が守られています。その後、樽詰めされたワインは3ヶ月ごとに澱引きされ、熟成とともに澱が除去されてゆきます。この入念な澱引き作業の総仕上げとして、瓶詰めに先立つ数か月前に、最後まで残っていたのぞましくない浮遊物質を取り除くため、卵白を使用して清澄します。秀逸なワインは偶然が作り出すものでは有りません。確かな経験と受け継がれてきた伝統がこれを可能にするのです。

ヴィンテージの誕生

 ワインは、強い芳香と繊細さを得るために18ヶ月間樽で熟成された後、ボトルに詰められます。収穫の翌春、ジョン・コラサとチーフワインメーカーの厳しいチェックのもと、<シャトー・ローザン・セグラ>とセカンドワイン<セグラ>のプロフィールが決められます。マルゴー村の個性的なテロワールが豊潤で濃厚なブドウを作り出し、シャトー・ローザン・セグラに、巧緻な繊細さを持つ豊かなブーケを与えます。その複雑な味わいを堪能し、記憶に残る愉悦のひとときを楽しむためには、少なくとも10年の歳月が必要です。

グラン・クリュの秘密

 繊細で香り高いブーケ、強い風味、調和のとれた味わい、エレガンスの極み――シャトー・ローザン・セグラのワインは何よりも、世界的に名高いマルゴーのテロワールの魅力を表現します。しかしこれらの特性に加え、シャトーだけが持つオリジナルな個性も発揮しています。未来を期待させる深い色調、「ねっとり」とも形容できるテクスチャー、ブドウの風味が口いっぱいに広がる後味、一部のミレジムが持つスミレの香りなどなど……。この秀逸なワインを誰かと共に味わうこと――それは至福のひとときを共有することです。

感覚のハーモニー

 ローザン・セグラのワインの繊細さを知る人は、そのふるさとを見てみたいとの思いに駆られることでしょう。美しい装飾品、タピストリー、木製の家具……。そこには居心地のよい親密なムードが漂っています。シャトーではシェフが常時、地元の新鮮な食材で訪問客をもてなしています。こうした美味しい料理に囲まれながら、ゆっくりと年月を重ねてきたローザン・セグラのワインが、その比類のない複雑な味わいの全貌をあらわにします。ローザン・セグラはこうして、世代から世代へその個性を伝えてゆくのです。