伸氏:シャンパーニュは本来高級なものだから、それくらいしますよね。
ゆう子氏:2008年は当たり年ですね。アミノ酸をビンビンに感じます。熟成は長いんですか?
ピーロート:12年間、澱と共に瓶内熟成しています。
伸氏:おお! これくらいのキュヴェは、フルートじゃなくて大きめのグラスで香りを楽しまなくちゃ。
ゆう子氏:フルートグラスは見かけがいいけどね……私はこの前、もう使わないからフルートは処分した。泡が上がるのを眺めるにはいいけど、大きいグラスのほうが香りがわかる。
伸氏:以前、ドン・ペリニヨンの醸造家だったジョフロワ氏を囲んだシャンパーニュの試飲会があって、グラスが全部ボルドータイプだったんです。
あれ、これからボルドー飲むんですか?って聞いたら、何言ってるんだ、俺のシャンパーニュをフルートで飲むんじゃない、って(笑)。
ゆう子氏:小さいグラスなんか持ってくるな、みたいな感じだったね(笑)。
伸氏:面白いこと言う人だと思ったけど、実際、グラスが違うとやはり香りも味わいも全然違います。大きいグラスに耐えられるシャンパーニュこそが、本物。