酸味と甘味の絶妙なバランス|ピーロート・ジャパンオンラインショッピング
酸味と甘味の絶妙なバランス
ドイツ原産の白ブドウ品種で、特に冷涼な気候に適し、ドイツやアルザス、オーストリアを中心に栽培されています。その特徴は、独特のフルーティーで爽やかな酸味、花や柑橘系のアロマとともに、ミネラル感やハチミツのような甘い香りを持つことです。甘口から辛口まで幅広いスタイルがあり、特に甘口のリースリングはエレガントで、デザートワインとしても高く評価されています。また、カリフォルニアでもリースリングは栽培されていますが、こちらはより温暖な気候の影響を受けており、果実味が豊かで少し厚みのあるスタイルが多いです。
テロワールを映す個性と熟成による変化
リースリングは、他の品種以上に「テロワールを忠実に反映」する品種として知られています。生育環境の影響を受けやすく、同じリースリングでも生産地によって味わいや香りが大きく異なります。例えば、ドイツのモーゼル地方は冷涼な気候とスレート土壌によりシャープな酸味とミネラル感が際立ち、フランスのアルザス地方では厚みがあり力強い味わいが楽しめます。
また、「優れた熟成能力」を持つ点も特徴です。若いうちは果実の香りが楽しめ、数年から数十年の熟成を経ると酸味が穏やかになり、蜂蜜やトースト、時に「石油香」ともいわれる独特の香りが加わり、複雑で奥深い味わいに変化します。
「水源近くでの栽培」が多く、特にドイツではモーゼル川やライン川沿いで栽培されます。川の反射による光がブドウの成熟を助け、夜間の温度を和らげることで、酸と果実のバランスが取れた理想的なリースリングが育まれます。
そして毎年、3月13日は「リースリングの日」。春を迎えるこの季節に、華やかで繊細なリースリングの魅力を再発見し、心地よい酸味と香りに酔いしれる特別な日として楽しみましょう。
呼び名の違いに見る、各地の風土と個性
ドイツでは「リースリング」という名前が最も広く使われていますが、一部地域では「リースリング・グラウ(Riesling Grau)」という呼称も見られます。また、ドイツのモーゼル地方では「モーゼラー(Moseller)」という名前が用いられることもあります。モーゼル地方で栽培されるリースリングは、特に軽やかで酸味が強く、フルーティーで繊細な味わいが特徴です。
フランスのアルザス地方では、「ピノ・リースリング(Pinot Riesling)」という名前で呼ばれることがあります。この地域のリースリングは、ややドライで酸味が鮮やか、そして果実味が豊かなスタイルで知られています。フランスでは、リースリングが他のピノ品種と一緒に栽培されるため、これらを区別するために「ピノ・リースリング」と呼ぶことがあります。
また、オーストラリアやニュージーランドでは、リースリングは単に「リースリング(Riesling)」として呼ばれることが一般的ですが、特定の品種やスタイルに応じて、「クライス・リースリング(Kreis Riesling)」や「シラーズ・リースリング」などのバリエーションも存在します。これらは、リースリングがシラーズや他のブドウ品種とブレンドされる際に使用される名前です。
さらに、アメリカではリースリングはそのまま「Riesling」として親しまれており、特にカリフォルニア州やワシントン州などで生産されています。これらの地域のリースリングは、さっぱりとした酸味とフルーツの甘さが調和したスタイルが特徴です。
リースリングは、その適応力と風味の多様性から、世界各地で様々な名前で親しまれており、それぞれの地域の個性を反映したワインを生み出しています。
合う料理
タイ風グリーンカレー、チンジャオロース、鶏のレモンバターソースグリル、カマンベールチーズ、白身魚の刺身(タイやヒラメ)、鯖の塩焼き、寿司(サーモン)
オススメのリースリング
ケラーショッペン アウスレーゼ (2023)
ドクター・ローゼン ブルースレート リースリング (2022)
ファッフ ブラック・タイ アルザス (2023)”