シャトー・クリマン |　ピーロート・ジャパンオンラインショップ

シャトー・クリマン

ジャン・ユベール・モワトリーが妻カトリーヌとともにドメーヌを取得

クリマン家の名前は1547年の文書に初めて登場します。1802年のロボレル・ド・クリマンまで続き、その後ビノー、ラコスト、グヌユー、リュルトン（最後のオーナーは1992年から2022年までのベレニス・リュルトン）、そしてモワトリーの各家に引き継がれてきました。ジャン・ユベール・モワトリーは、エコール・ノルマル・シュペリエール（高等師範学校）の古典科を卒業し、ビジネス弁護士となり、最終的に不動産企業家となりましたが、コレーズ県メマックのワイン商の家系に生まれた妻カトリーヌとともに、ボルドーにドメーヌを取得することを長い間望んでいたのです。ジャン・ユベールの弟ジェローム・モワトリーの指揮の下、チームは卓越したワインを造るという使命を続けています。1998年からテクニカル・ディレクターを務めるフレデリック・ニヴェルが、経験とノウハウにより葡萄畑とセラーの管理を行い、経験豊富なチームがそれをサポートしています。

バルサックの領主

クリマンはケルト語で「貧しい土地」を意味するにもかかわらず、その類まれな卓越性により、早くから「バルサックの領主」の称号を得てきました。ワインの世界ではよく知られたパラドックスですが、葡萄の樹は、土壌の奥深くに根を張ることで、劣悪な土壌を昇華させる方法を知っているのです。海抜20ｍの台地に位置する葡萄畑は、シャトーの周囲に32haにわたって広がっています。畑は乾いた石壁に囲まれていて、バルサックの有名な赤砂の土壌の、赤い色が特徴です。厚さ50cmにも満たないこの粘土質で徹質の砂の薄い層は、3000万年近く前の下部漸新世に海があったことを証明する、ひび割れた石灰岩の下層土の上にあります。

偉大な白のテロワール

シャトー・クリマンは、1855年に格付けされたプルミエ・クリュ・クラッセの中で、単一品種の畑を選んだ数少ないシャトーのひとつです。クリマンの石灰岩のテロワールでセミヨンは、熟した酸味の少ない葡萄としては、意外なエレガンスとフレッシュさをを余すところなく表現しています。2010年のビオディナミ栽培への大胆かつ成功的な移行は、葡萄の樹を強化し、ワインの輝き、快活さ、垂直性を際立たせました。クリマンの石灰岩のテロワールは、この地方では非常にユニークで、フランスで最も偉大な白のテロワールとみなされ、ユニークな甘口ワインだけでなく、偉大な直立性、エレガンス、純粋さを備えた辛口の白ワインも生産しています。