ヴァルポリチェッラ渓谷はヴェロネーゼワインの最高峰であるアマローネの故郷で、イタリアを代表する赤ワインを産出しています。ラテン語の "Vallis polis cellae "に由来し、「たくさんの蔵がある谷」という意味。まさにその通りで、ヴェネト州から始まって、北に向かって広がる一連の渓谷からなる扇状の地域です。アマローネは、葡萄栽培とワイン生産の歴史の中で最も古いワインのひとつ、レキオートをさらに発展させたものとして生まれました。紀元4世紀、王の大臣だったカッシオドルスが手紙の中で、特殊な葡萄の乾燥技術で造られたワインについて記述しています。しかしアマローネの名が知られるようになったのは半世紀ほど前のことで、それ以前は干しブドウを使った完全発酵ワインはむしろ例外的で、アマローネの製造工程は非常に複雑で高価だったのです。