ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライアは、エステート特有の熟成に最適な地中海気候によって生まれる上品なスタイルが特徴的です。ソーヴィニヨン・ブランが多く使われているこのワインは、繊細さの中に熟した果実の香りとしっかりとした骨格が感じられる、文字通りの自然の賜物です。
テイスティングコメント 「ポッジョ・アッレ・ガッツェ・デル・オルネッライア2018年は典型的な麦わら色 。香りは白い果 肉のフルーツの凝縮感のあるアロマに、わずかにヴァニラが感じられます。口に含むと最初はふく よかで柔らかい印象で、その後に素晴らしくリッチで際立った酸味が感じられ、爽やかで長い余韻 のあるフィニッシュに続きます。」 オルガ・フサーリ -ワインメーカー- 2019年5月
葡萄品種 83% ソーヴィニヨン・ブラン、 11% ヴェルメンティーノ、6% ヴィオニエ
気候
冬がどのような季節なのか忘れてしまうような気候だった数年を経て、2018年は通常通りの気候に 戻り、ぶどう樹がしかるべき冬の休息を取り始めるために十分な、氷点下の気温の日々が多くあり ました。春は、4月に例年の3倍以上の降雨量と、高い気温の日があり、オルネッライア史上最も雨 の多い春として記録に残ることになるでしょう。遅い発芽にもかかわらず、気候条件と芽の早い成 長によりぶどう樹は成長の遅れを取り戻し、まる1週間も開花が早まりました。5月より6月の降雨量 が少なかったとしても、6月中の降雨量は平均以上でしたし、7月に暑く乾燥した気候になるまでそ のような気候が続きました。ヴェレゾンは7月22日から25日の間に起こり、8月は前年並みに暑かっ たですがわずかに前年より多い降雨量でした。9月は、暑く雨が降りませんでした。例年の平均よ りも高い気温でしたが、夜間より冷涼だったおかげでぶどう樹が暑さから回復し、アロマと酸度を 保っことができました。 8月16日にソーヴィニヨン・ブランの収穫を始め、9月中旬まで収穫は続き、その後ヴェルメンティーノの収穫が9月17日から25日の間に行われました。
醸造と熟成
ぶどうは涼しい早朝に、15kg容量のかごを使い、手摘みでの収穫を行っています。醸造所に持ち込 まれたぶどうは、香りが失われないように速やかに冷却されます。丹念に選別が行われた後、果実 が酸化しないよう十分な注意を払いながら、ゆっくりと時間をかけて徐々に圧搾されます。 12時間のデブルバージュ(澱引き)を経て、果汁は新バリック樽(25%)、使用済みバリック樽(25%)、ステンレスタンク/コンクリートタンク(50%)に移されます。 22°C以下でアルコール発酵を行い、マロラクティック醗酵は行いません。6ヶ月間バトナージュ( 攪拌)を定期的に行いながら澱と共に熟成させた後、最終ブレンドを行い、軽く清澄作業をしてか ら瓶詰めしてさらに12ヶ月熟成されます。