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移ろう季節、人、ワイン。
無常の美しさを味わう、立秋のワインジャーニー。

暦の上では秋の始まりとされる「立秋(りっしゅう)」。
まだまだ厳しい暑さが続きますが、ふと見上げる空の雲が高くなっていたり、夕暮れ時に虫の音が聞こえたりと、ほんのりと秋の気配に気づくことも増えてきました。
永遠に続くかと思われたこの暑さにも終わりがあるのだとホッとしながら、ゆく夏の余韻を感じ始めます。

食に目を移すと、とうもろこしやキュウリなどの夏野菜から、梨や桃といった果物、脂ののった魚介類へ。体の熱を下げて夏バテを防ぐ食材から、夏の疲れを癒やし、来る季節に備えるための食材へと移ろっていきます。

そして、お盆や夏休みで故郷を訪れると、変わっていく街並みや久しぶりに会う家族の姿にも、確かな時の移ろいを感じることでしょう。

懐かしい景色や体験を思い浮かべながら、無常観をつまみにグラスを傾けるのも、また味わい深いものです。今まさに味わっているワインの香りや味わいも、時間とともに絶え間なく移ろい続けているのですから。

この時期ならではの様々なグラデーションに身をゆだねながら、立秋のワインジャーニーをゆっくりとお楽しみください。

立秋の食卓を彩る、旬の恵み

夏の疲れを癒やしてくれる栄養満点の夏野菜に加えて、秋の訪れを告げる上品な果物や魚介類が、少しずつ顔を出し始めます。
太刀魚(タチウオ):銀色に輝く美しい魚体が特徴で、夏から秋にかけて脂がのり、最も美味しくなります。塩焼きにしてスダチをキュッと絞れば、ふっくらとした白身の旨味と上品な香りが口いっぱいに広がります。
茗荷(ミョウガ):爽やかな香りとシャキシャキとした歯ごたえが、食欲をそそる和のハーブ。そうめんの薬味としてはもちろん、甘酢漬けや天ぷらにしても美味しい、晩夏の食卓の名脇役です。
梨(ナシ):立秋の頃から瑞々しい実をつける、秋を代表する果実。シャリッとした食感と溢れ出すジューシーな果汁は、火照った体を優しくクールダウンしてくれます。
●旬の食材
魚介類: 太刀魚(タチウオ)、スルメイカ、アジ(鯵)、スズキ(鱸)、枝豆、トウモロコシ、ミョウガ(茗荷)、カボチャ(南瓜)、梨(ナシ)、桃(モモ)、ブドウ、イチジク

立秋の食卓とワインのマリアージュ

●季節の変わり目のひと皿に、新しい表情を引き出す至極の出合いを

・太刀魚の塩焼き・スダチ添え ×
ふっくらと焼き上がった太刀魚の繊細な脂とスダチの酸味には、柑橘系の爽やかなアロマとミネラル感を持つ白ワインが完璧に寄り添います。和の柑橘とワインのハーブ香が出合うことで、いつもの塩焼きが洗練されたレストランの一品へと昇華する、驚きのペアリングです。

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・茗荷ときゅうりのナムル × オレンジワイン
シャキシャキとしたきゅうりの瑞々しさと、茗荷特有の爽やかな香りにごま油のコクをまとわせた風味豊かなナムル。
これにはオレンジワインが驚くほど美しく調和します。茗荷のほのかな渋みやごま油の香ばしさを、ブドウの果皮から引き出された複雑な旨味が優しく包み込みます。過ぎゆく夏と近づく秋の「移ろい」をグラスの中で体現するような、立秋ならではのペアリングです。

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・梨と生ハム、モッツァレラの冷菜 × スパークリングワイン
シャクシャクとした梨の甘みに、生ハムの塩気とモッツァレラのミルキーなコクを合わせた前菜。
この瑞々しいひと皿には、きめ細やかな泡立ちのスパークリングワインが最高のパートナーになります。弾ける泡が心地よいリフレッシュ感を与え、晩夏の夕暮れ時(アペロ)にふさわしい至福の時間を約束してくれます。

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立秋の季節を彩るイベント

【京都】
・五山送り火(ござんのおくりび)
時期:8月16日
概要:お盆に迎えたご先祖様の霊を再びあの世へと送り出す、京都の夏の夜空を焦がす伝統行事。「大」の字をはじめとする炎が夜の山々に浮かび上がり、ゆく夏を惜しむような厳かで静謐な空気に包まれます。

≪おすすめのペアリング≫
過ぎ行く夏と命の繋がりに静かに思いを馳せる夜には、長い年月を経て複雑な香りをまとった熟成感のある赤ワインを。グラスの中でゆっくりと開いていく香りを楽しみながら、記憶を巡る穏やかな時間をお過ごしください。

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【徳島】
・阿波おどり(あわおどり)
時期:8月中旬
概要:「踊る阿呆に見る阿呆」の掛け声とともに、街中が熱気と活気に包まれる日本を代表する盆踊り。力強いお囃子のリズムが、夏のクライマックスを華やかに彩ります。

≪おすすめのペアリング≫
心躍るような祭りの熱気とエネルギーには、同じく弾けるような躍動感を持つよく冷えた辛口のロゼ・スパークリングを。踊り疲れた後の乾杯は、格別の美味しさです。

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立秋の暮らしとワイン

・ゆく夏を惜しみ、健康を願う「残暑見舞い」
立秋を過ぎると、手紙や贈り物のご挨拶は「暑中見舞い」から「残暑見舞い」へと変わります。暦の上では秋とはいえ、まだまだ厳しい暑さが続く中、大切な方の体調を気遣う日本ならではの美しい習慣です。
「夏の疲れが出ませんように」といういたわりの心を込めて、爽快な喉越しの白ワインや、秋の夜長にゆっくり楽しめる赤ワインを贈ってみませんか。美味しいワインとの出合いが、遠く離れたあの方に笑顔と癒やしを運んでくれます。

≫ワインのギフト特集へ

・お盆の帰省と、家族が囲む食卓の記憶
故郷へ帰り、久しぶりに家族や親戚が顔を合わせるお盆休み。昔ながらの郷土料理や、母が作ってくれた懐かしい味と思い出話に花が咲く、心温まる団らんのひとときです。

≪おすすめのペアリング≫
多様な料理が並ぶ賑やかな食卓には、どんな食事とも仲良く手をつなぐ万能なロゼワインが大活躍します。懐かしい思い出の味とワインの新しい出合いが、家族の会話をさらに弾ませてくれることでしょう。

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季節の移ろいと新しい味わいに「出合う」、
豊かなワインジャーニーを。

厳しい暑さの中に、ふとした秋の気配が混ざり始める「立秋」。
過ぎ行く夏を惜しみながらも、これから訪れる実りの季節へと思いを馳せる、とても情緒豊かなグラデーションの時期です。

いつもの食卓も、選ぶワインを変えるだけで風景がガラリと変わります。

「ワインは出合いで変わります。」

ピーロート・ジャパンでは、新しいワインとの感動的な出合いを毎月お届けする『ワインペアリング定期便』をはじめ、皆様の日常を豊かに彩る多彩なワインジャーニーをご提案しています。

今夜は、残暑を癒やす冷たい白ワインや、秋の夜長を先取りする赤ワインのコルクを開けて。
季節の移ろいを五感で味わいながら、心安らぐ素敵なひとときをお過ごしください。

新しい出合いと感動を毎月お届け
≫ワインペアリング定期便を見る

残暑見舞いや家族の団らんに確かなワインを
≫人気のワインランキングを見る

※2026年8月6日更新
※写真はイメージです

全国のワイン試飲会情報

ピーロート・ジャパンでは、ホテルでのラグジュアリーな試飲会から、レストランやワールドワインバーでのカジュアルなイベントまで、全国各地で多彩なワインイベントを開催しています。

会場では、普段なかなか味わえない希少なヴィンテージや、季節のおすすめワインなど、世界中から厳選されたラインナップをテイスティング可能。知識豊富なワインコンサルタントが、お客様の好みやライフスタイルに寄り添い、運命の1本を見つけるお手伝いをいたします。

参加費無料のイベントも多数ございます。季節やその時々の気分にあったワインを探しに、ぜひお近くの会場まで足を運んでみませんか?

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これまでの二十四節気とワイン
2025年「立秋」のコラム

立秋とワイン

8月7日は立秋。

40度に迫る高温が続いている今日この頃。立秋は夏の暑さのピークとされ、ここからが秋の始まり。立秋から先の暑さは「残暑」になりますので、ご挨拶や贈答品も残暑お見舞いに変わります。

立秋の時期の行事にお盆があります。7月に行われる地域もありますが、8月が一般的で今年は8月13日~16日がお盆の期間となります。来週からお休みという方も多いのではないでしょうか。
子供の頃、お盆には海の近くにある祖父母の家に遊びに行くことが多く、サラダにリンゴが入っている! お昼ご飯にパンと紅茶?! 文化の違いがとても刺激的でした。

この時期は海水浴客でにぎわう温暖な気候の田舎で、お昼を食べ終わると午後の日差しに誘われて眠くなり、縁側でお昼寝。夜は蚊帳を釣ってもらい兄弟並んで寝るのですが、これも自宅ではできない体験で、なんだかテントの中にいるようでわくわくしたものです。
一番心に残っているのは、海水浴にでかける日の朝に祖母と母が一緒に握ってくれたおにぎりの記憶。台所から漂う海苔のいい香りも思い出されます。

そんな海苔がご飯が見えないくら巻いてあって、具にはおかかやしおしおのしょっぱい梅干しが入っていました。いくつか専門店のおにぎりもいただきましたが、いまだにあの時以上のおにぎりには出合えていません。
今、あの時の田舎で食材を用意して、同じようにおにぎりを作って食べても、同じような感動が得られるでしょうか。ワインも同じ。いつ、誰と、何と合わせるかで驚くほど表情を変え、その体験は一期一会、唯一無二です。

今年のお盆、どんなワイン体験が待っているでしょうか。

立秋におすすめのワイン



※ピーロート・ジャパン オンラインショップのメールマガジン2025年8月6日配信号で掲載した文章を一部改編して転載しています。