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秋分とワイン

9月22日は秋分。

七十二候では秋分の初侯を「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」といい、夏の空を鳴り響かせた雷が収まる頃とされています。「暑さ寒さも彼岸まで」というように、秋分の日の前後一週間のお彼岸を過ぎれば、厳しかった残暑もようやく落ち着き、穏やかで心地よい季節が本格的に始まります。
秋分を過ぎると、空気が澄みわたり、一年で最も月が美しく輝く「中秋の名月」までもうすぐ。古来、稲の収穫期と重なるこの時期のお月見は、豊かな実りへの感謝と、これからの豊作を祈るための風習でした。
そして、夜空に浮かぶ月は、遠い大地で育つ葡萄にも大きな影響を与えています。著名なワインメーカー、ジェラール・ベルトランなどが実践する「ビオディナミ農法」は、まさに月のリズムと共にワインを造る農法。種まきや収穫、さらには熟成樽のオーク材を伐採する日まで、月の満ち欠けに基づいた暦に沿って進められます。

ベルトランの代表作「シガリュス」は、暦の上で葡萄の個性が最も華開くとされる「果実の日」か「花の日」に瓶詰めされるというこだわりようです。
お月見のお供えといえばお団子やススキが馴染み深いですが、実は葡萄をお供えする風習もあります。秋の収穫物であることはもちろん、長く伸びるツルが「月と地上の私たちを繋いでくれる」という素敵なイメージから、縁起物としてお供えされてきたそうです。

今年の中秋の名月は10月6日。 ボジョレー・ヌーヴォーの解禁を待つ前に、まずは秋の豊かな収穫に感謝を込めて。美しい月を愛でながらワイングラスを傾けてみてはいかがでしょうか。

秋分におすすめのワイン



※ピーロート・ジャパン オンラインショップのメールマガジン2025年9月20日配信号で掲載した文章を一部改編して転載しています。