昼夜が分かち、実りが満ちる。
月と大地が繋ぐ、秋分のワインジャーニー。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年は長く続く秋雨や台風などの影響で、肌寒さを感じながら秋分(しゅうぶん)を迎えようとしています。
2026年の中秋の名月は、9月25日(金)。このところの天候だと無月、雨月にならないか少し心配ですが、姿が見えない月を想像しながらワインをいただくというのも、また風情のあるお月見になりそうです。
古来よりお月見には、お団子やススキだけでなく、縁起物として「葡萄」をお供えする風習があったのをご存知でしょうか。長く伸びる葡萄のツルが「月と地上の私たちを繋いでくれる」と信じられてきたという、とてもロマンチックな理由からです。
月はワイン造りにも欠かせない存在です。南仏のワインメーカーの代表格であるジェラール・ベルトランなどが実践する「ビオディナミ農法」がそれで、まさに月のリズムと共にワインを造る手法。彼の代表作である「シガリュス」は、暦の上で葡萄の個性が最も華開くとされる「果実の日」や「花の日」にのみ瓶詰めされるという徹底したこだわりを持っています。
窓を打つ静かな雨音に耳を澄ませながら、あるいは雨上がりの名月を見上げながら。月と大地が育んだ神秘的なワインのストーリーに想いを馳せ、秋の恵みに祝杯を傾ける、秋分のワインジャーニーへ出発しましょう。
秋分の食卓を彩る、旬の恵み
秋分を迎えると、山の幸・海の幸ともに旨みと香りがピークに達し、食卓はまさに「実りの秋」一色に染まります。
松茸:秋の味覚の最高峰。文字にするだけで脳内に香りが漂うほど、その芳醇な香りは別格です。炊き込みご飯や、シンプルに網で焼いてスダチを絞れば、日本の秋の美しさを堪能できます。
秋鮭(アキザケ):産卵のために川を遡上してくる秋鮭は、身が引き締まり、さっぱりとした味わいの中に深い旨みを持っています。和食から洋食まで幅広く活躍する秋の万能食材です。
栗:ホクホクとした食感と優しい甘さが魅力。栗ご飯として食事で楽しむのはもちろん、モンブランなどのスイーツに姿を変えても、私たちを至福のひとときへと誘ってくれます。
●旬の食材
秋鮭(アキザケ)、サンマ、戻り鰹、サバ、松茸、さつまいも、里芋、かぼちゃ、銀杏(ぎんなん)、 栗、ぶどう、梨、柿、いちじく
秋分の食卓とワインのマリアージュ
●深まる秋の味覚に、新しい表情を引き出す至極の出合いを
・松茸ご飯・焼き松茸 × 樽香のあるシャルドネ
松茸が持つ特有の土や森の香りと、シャルドネが熟成されたオーク樽由来の木の香り(ロースト香やバニラ)は、同じウッディな要素を持つため完璧に同調します。
・秋鮭の甘辛味噌焼き(ちゃんちゃん焼き風) × メルロー
鮭に合わせるなら白ワインが定番ですが、今回はコクのある甘辛い味噌ダレに合わせて、滑らかでふくよかな果実味を持つメルロー主体の赤ワインを。味噌の風味と赤ワインのタンニンが絶妙に絡み合い、食欲をそそる奥深いマリアージュが完成します。
・栗のスイーツ(モンブランなど) × 甘美なアウスレーゼ
まろやかで重厚な栗の甘みには、完熟した果実のみを厳選して造られるアウスレーゼをペアリング。スイーツの濃厚なコクに負けない高貴な蜜のような甘さが寄り添い、凛とした酸味が後味をすっきりとまとめ上げます。秋の夜長を優雅に彩る、極上のデザートタイムの提案です。
秋分の季節を彩るイベント
【全国各地】
・秋祭り・五穀豊穣の祈願
概要: 秋分の日を境に、全国各地の神社ではその年の豊かな実りに感謝し、来年の豊作を祈る「秋祭り」が盛大に行われます。神輿が練り歩き、お囃子の音が響く、活気と感謝に満ちた伝統行事です。
≪おすすめのペアリング≫
大地の恵みへの感謝を祝う日には、太陽の光をたっぷりと浴びて育った、果実味豊かでふくよかな赤ワインを。自然のエネルギーをダイレクトに感じる一杯が、お祭りの高揚感と見事にマッチします。
秋分の暮らしとワイン
・ご先祖様を敬い、秋の草花を愛でる「秋のお彼岸」
概要: 秋分の日を中日とした前後3日間を含む7日間は「秋のお彼岸」。ご先祖様に感謝を伝えるとともに、お供え物として「おはぎ」をいただく風習があります。おはぎの小豆の粒は、秋に咲く「萩(はぎ)」の花に見立てられています。
≪おすすめのペアリング≫
実は、あんこの優しい甘さと赤ワインは非常に相性の良い組み合わせ。お彼岸の夜には、甘口の赤ワインをグラスに注ぎ、和のスイーツとの心落ち着くペアリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
・夜長を楽しむ「読書の秋・芸術の秋」
概要: 涼しい夜風が吹き込み、虫の音が心地よいBGMとなるこの時期は、じっくりと本を読んだり映画を観たりするのに最適な季節です。
≪おすすめのペアリング≫
時間をかけてゆっくりと変化を楽しむ夜には、グラスの中で少しずつ香りが開いていくピノ・ノワールや、熟成したボルドーがおすすめ。物語の展開とともに移り変わるワインの表情が、芸術の秋をより深く彩ります。
月と大地が織りなすストーリーに出合う、
豊かなワインジャーニーを。
昼と夜の長さが等しくなり、秋の気配が本格的に深まる「秋分」。
澄んだ夜空に浮かぶ月と、大地の恵みである葡萄の不思議な繋がりに想いを巡らせると、グラスの中のワインがいつもより少しだけ特別に、そして神秘的に感じられるかもしれません。
旬の食材や、その日の気分、季節の空気に合わせてワインを選ぶ。
ピーロート・ジャパンでは、未知の味わいとの感動的な出合いを毎月お届けする『ワインペアリング定期便』をはじめ、皆様の日常を豊かに彩る様々なワインジャーニーをご提案しています。
美しい月を愛でながら、秋の豊かな収穫に感謝を込めて。
大切な人とともに、心満たされる秋分のワインタイムをゆっくりとお楽しみください。
全国のワイン試飲会情報
ピーロート・ジャパンでは、ホテルでのラグジュアリーな試飲会から、レストランやワールドワインバーでのカジュアルなイベントまで、全国各地で多彩なワインイベントを開催しています。
会場では、普段なかなか味わえない希少なヴィンテージや、季節のおすすめワインなど、世界中から厳選されたラインナップをテイスティング可能。知識豊富なワインコンサルタントが、お客様の好みやライフスタイルに寄り添い、運命の1本を見つけるお手伝いをいたします。
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